小説 多島斗志之 『症例A』




精神病院での患者の治療と国立博物館での贋作疑惑が
交互に描かれ、やがてひとつに収斂していく。


<ここからネタバレ!>

広瀬由起は解離性同一性障害。由起も交代人格の一人。
亜左美も解離性同一性障害。姉は交代人格の一人。

戦時中、国立博物館の美術品は地方に疎開されたが、
その時に作成された贋作が博物館に戻され、本物は
闇で取引され売りさばかれた。

これを指揮したのが精神病院の理事長である真柴で、
つぐないとして五十嵐を転院させ、五十嵐の息子を養子とした。

沢村医師の死は自殺でも他殺でもなく、手を滑らせて落下した事故だった。


<ここまで!>



精神科医をしていてもめったにお目にかかれない解離性同一性障害の患者に
短期間で次々と出会うという確率はどのくらいだろう。


多重人格という、片時も油断できない人生の苦しさ。
贋作騒動のパートは別になくても良かったのでは。


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[ 2013/09/12 23:15 ] 本・マンガ | TB(0) | CM(0)

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