本 サラ・ローズ著、築地 誠子訳 『紅茶スパイ: 英国人プラントハンター中国をゆく』




19世紀、東インド会社はインド産のアヘンを中国に売り、
中国から茶を買っていた。
茶は高値で取引される商品で、税収にも貢献しており、
イギリスはどうにかして茶の栽培と精製技術を得ようとしたが、
中国はこれを機密として明かさなかった。

そのためイギリスは、中国からチャノキを持ちだし、
インドのヒマラヤ山麓で自ら栽培しようとした。
この任務を任されたのが、プラントハンターのロバート・フォーチュンである。


・茶は1660年代に初めてイギリスに紹介されたが、それはチャールズ二世に
嫁いだポルトガルの王女、キャサリン・オブ・ブラガンザが持ち込んだものだった。
一方、茶は会社にとって理想的な貨物であることがわかった。軽く、梱包しやすく、
何が起こるか予想もつかない船の長旅に耐えることができるからだ。

高級外国品である茶はたちまち上流階級の間で愛飲されるようになり、
肌寒く、雨がちなイギリスの気候では茶を振るまうことが礼儀を
わきまえた趣味の良さを表した。やがて茶は一般庶民にまで浸透していき、
十八世紀半ばにはイギリスで最も人気のある飲み物となり、ビールの売り上げを
上回るに至った。


様々な危険を乗り越え、中国の辺境からチャノキを始め沢山の植物の
苗木や種子を運び出したことが描かれるのだけど、これ要するに
産業スパイだよね。

イギリス人のやり方を見るにつけ、アングロ・サクソンは卑怯だからこそ
フェアプレイの精神が尊ばれるというネタ話にうなずいてしまう。


この時代から多国籍企業というのはろくでもないことが判る。
儲けるためには何やってもいいと思ってるな。


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[ 2013/10/31 23:08 ] 本・マンガ | TB(0) | CM(0)

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