小説 奥田英朗 『オリンピックの身代金』

 


1964(昭和39)年、オリンピック開催に盛り上がる東京。
その関連施設を爆破し続ける青年と追う刑事の視点を主として
各パートが交互に描かれる。

大学でマルクスを学ぶ犯人は、オリンピックによる繁栄の裏で
過酷な労働を強いられる人々を見てテロを起こすが、
そこには世界を変えるといった情熱はなく、冷ややか。
個人の行動ではどうすることも出来ないという諦念があったのかもしれない。


犯人パートでの謎、刑事パートでの謎が読み進めると相手のパートで
明らかになる構成はさすが。
文量が多いけれど退屈せず読むことが出来た。


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[ 2013/12/17 23:18 ] 本・マンガ | TB(0) | CM(0)

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