小説 三浦しをん 『風が強く吹いている』




床を踏み抜いて穴が空くようなオンボロアパート、竹青荘に住む
大学生が、荘を仕切る清瀬灰二の画策で箱根駅伝に挑むことに。
ほぼ全員が陸上競技の素人なのに、果たして。

個性豊かなダメ人間たちが目標を達成するために奮闘する
まさに「チーム男子萌え」な小説。
襷をつなぐ連帯感と走っている時の孤独感の対比が素晴らしい。
部活動におけるシゴキや暴力に対して社会問題化する前に
取り扱っているその先見性にうならされる。

報われなかったとしても、絶望する必要はないさ。
キングの、小心であるが故にプライドが高い姿は自分のことを
言われているようでドキリとする。お前は俺か。


169頁
「走」
 清瀬は走の言葉をさえぎった。「いいか、過去や評判が走るんじゃない。
 いまのきみ自身が走るんだ。惑わされるな。振り向くな。もっと強くなれ」


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[ 2013/12/28 22:59 ] 本・マンガ | TB(0) | CM(0)

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