小説 横山秀夫 『64(ロクヨン)』




不本意ながら県警の報道官を務める三上。
家庭では娘が家出してしまった。
記者クラブとの軋轢、部署同士の権力争い、
さらに中央キャリアによる干渉と問題が次々と舞い込む中、
もうすぐ時効を迎える少女誘拐殺人事件がゆらりと姿を現す。

権力闘争と面子を立てる意地の張り合いが続く前半は乗れなかったが、
三上が広報官として職務に誠実に向き合う決意をしてから、
敵として対抗していた記者クラブと連帯し難局を乗り越える熱いシーンがあったり、
現在起きている誘拐が過去の誘拐事件に絡みあい、真相が明らかにされるのは
鮮やかだった。


連作短編集を無理矢理長編にしたようないびつさはあるが、
次々とトラブルが起こるハラハラ感はジェットコースターのようだった。


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[ 2014/03/21 23:24 ] 本・マンガ | TB(0) | CM(0)

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