小説 フェルディナント・フォン・シーラッハ著、酒寄進一訳 『コリーニ事件』




新米弁護士、カスパー・ライネンは殺人事件の容疑者、コリーニの
国選弁護人となる。
だがしかし、コリーニが殺害したハンス・マイヤーは幼い頃から
自分を可愛がってくれた恩人だった。

コリーニが殺害したことは明らか。その動機は一体何なのか。


<ここからネタバレ!>

コリーニの父はパルチザンとして活動していたが、ナチス親衛隊により
捕らえられ、処刑された。
その命令を下したのがハンス・マイヤーだった。

コリーニは以前、ハンス・マイヤーを戦争犯罪人として告発したが、
1968年に発布された法律により時効となり、捜査は中止となった。

ドレーアー博士による秩序違反法に関する施行法は、ナチスとして行った
犯罪ほぼ全てが時効となり、罪に問われないこととなってしまった。
これは事実上の特赦だった。


<ここまで!>


誰も気づかないうちに恐ろしい法律が成立してしまう。
為政者が自分の罰を逃れるために。


敗戦と戦争犯罪にきちんと向き合っているように見えたドイツでも
こんなことが行われていたのか。
どうしても日本の今後を考えてしまう。


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[ 2014/03/24 23:05 ] 本・マンガ | TB(0) | CM(0)

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