小説 奥田英朗 『沈黙の町で』




中学生が学校で転落死していたのが発見される。
警察は事件、事故の両面から調査を開始するが…。

生徒、親、学校、警察、検察、新聞記者と視点を
変えながら物語は進行する。

地域のしがらみ、それぞれのエゴ。
対処は後手に回り、問題を先送りにする。

なんとなく醸成された空気に支配され、異分子の排除がエスカレートする。
ドラマチックにではなく、淡々と展開していくのがジリジリと
追い詰められているようで息が詰まりそうになる。

恐ろしいのは、どんな不幸が起こって打ちのめされても
世界は続くという残酷さを描いていることだ。


それまで存在感のなかったキャラが最後の重要な場面で
クロースアップされるのは技巧としてお見事だった。



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[ 2014/06/05 22:48 ] 本・マンガ | TB(0) | CM(0)

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