本 ダン・ガードナー著、田淵健太訳 『リスクにあなたは騙される』



リスクにあなたは騙される (数理を愉しむ)リスクにあなたは騙される (数理を愉しむ)
(2014/07/24)
ダン・ガードナー

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リスクにあなたは騙される―「恐怖」を操る論理リスクにあなたは騙される―「恐怖」を操る論理
(2009/05/22)
ダン・ガードナー

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2009年の本。

人は物事を深く考えないし、数字の意味を理解しないし、
エビデンスより直感と体験を重視する。
恐怖を煽ることを飯の種とする人々もいるので、
自分の中でありもしない脅威をどんどん大きくしてしまう。

だから必要以上に恐れるなということなんだけど、
311を経験した後では人間の想定を遥かに超えた災害は起こるし、
安全性が保障されていても、運用する人間がいい加減であれば
大きな被害を被ってしまうことを知ってしまったので、
なかなか頭では判っていても腹では承服しかねたり。

専門家の言う人類の危機がほとんど的外れというのが興味深い。
大騒ぎした2000年問題とかね。


<130頁>
上記のような出来事や判断における感情の役割に関する研究によって、
スロヴィックやほかのリスク研究者はいくつかの結論を導き出した。
一つは、単に「事実を明るみに出す」ことによってリスクにまつわる不安を
和らげることができると専門家が考えるのは、間違っているということである。

技術者が一般の人に対して、心配するべきでない、なぜなら原子炉が
炉心溶融を起こし、巨大な放射能雲を噴出し、それがあなたの子供の体に
充満し、あなたの子供が癌のリスクに曝される確率は…と言ったとしたらどうだろう。
そう、その人は確率によって考えを変えないだろう。

<430頁>
「テロリスト園も出なく、恐怖を攻撃しなくてはならない」
恐怖を攻撃するとは、まず、脅威を実際より大きなものとして
描く発言を避けることだ。

<431頁>
(ロンドンで自爆テロが起きた時)ブレアは冷静で自制的だった。
「この恐ろしい行為を仕出かした者たちが価値観を表現するのはテロを通してだ。

だからいますべきことは、我々の価値観を示すことだ。彼らは罪のない人たちの
大量虐殺によって脅し、怖がらせ、したいことをさせないようにし、通常通り
仕事を続けさせないようにしているが、我々には今までどおりにする権利がある。
彼らは成功すべきではないし、成功させてはならない」

<432頁>
英国公訴局長官のケン・マクドナルド「なぜならテロリストは自分たちを実際以上に
大きな脅威として描き、我々をそそのかして価値観を捨てさせようともくろんでいるからだ…
我々は、自由の伝統を捨てることなくこういった凶悪犯罪から自分自身を守らなければならない」


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[ 2014/09/14 22:24 ] 本・マンガ | TB(0) | CM(0)

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