小説 近藤史恵 『サクリファイス』


サクリファイス (新潮文庫)サクリファイス (新潮文庫)
(2010/01/28)
近藤 史恵

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ロードバイク乗りなのにまだ読んでなかった。。

チームのエースをサポートするアシストにやりがいを
感じていた主人公は、レース展開が有利に働いたため
運良く上位に食い込む。
そのことでエースの嫉妬を買ってしまったのではないかと
疑心暗鬼が生ずる。

やがてチームメイトからエースの悪い噂を耳にし、事件が起こる。

<ここからネタバレ!>

事故の日、石尾のボトルにエフェドリンを入れたのは篠崎。それを依頼したのは袴田。
当初はドーピング検査に引っかかれば良いぐらいに考えていた。

しかし石尾はボトルのドリンクを飲んでいなかった。袴田はチカに渡したワインにも
エフェドリンを入れていた。
チカと伊庭がワインを飲んだものと思い、ドーピングに引っかかると思った石尾は
レースを中止させるためにクラッシュを起こした。チカの欧州挑戦を駄目にしないために。

アシストの働きの重さと尊さを全て知っていたがために、石尾は自分の命を差し出した。


<ここまで!>


縁の下の力持ちであり続けたいのに表舞台に引きずり出され、
組織内の軋轢に息苦しくなる前半を描くことで溜めが作られ、
冒頭に提示される事故の真相を探る後半のミステリが弾ける。


読み終えた後、題名の『サクリファイス』の意味が判るのはお見事。


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[ 2014/11/20 22:58 ] 本・マンガ | TB(0) | CM(0)

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