小説 東野圭吾 『祈りの幕が下りる時』


祈りの幕が下りる時祈りの幕が下りる時
(2013/09/13)
東野 圭吾

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<ネタバレ注意!>

博美の父が自殺して養護施設に入ったのではなく、父娘で夜逃げし、
遠隔地で父が死亡してから養護施設に入った。

加賀に母親の死を伝える手助けをした綿部俊一は、博美の担任だった
苗村誠三ではなく、自殺したと思われていた博美の父親の忠雄だった。
借金取りから逃げるため、逃亡先の北陸で自殺したと偽装して父親は生き続けた。

逃亡先で出会った原発作業員の男を博美が正当防衛で殺してしまった。
忠雄は作業員とすり替わるために自殺を偽装、死体を父だと確認した
博美は養護施設に入る。

父娘は手紙のやり取りをしており、博美が東京に出てきてからは周りに
気付かれぬように会っていた。しかし博美が女優として顔が売れ始めると
ホテルで密会するようになる。

しかしそのことを苗村誠三に見られたので忠雄は苗村を殺害し、
もう二人は直接会うことを止め、離れた所から携帯電話で会話することにした。
その場所は月ごとに変わる、東京に12ヶ所ある橋の上だった。

明治座で行われる博美の公演を観劇していた押谷道子は自殺したはずの
忠雄の姿を見つけ声をかける。忠雄は押谷道子を殺害した。

二人を殺害し、逃亡生活に疲れた忠雄は自殺を図る。
『曽根崎心中』のように愛する者によって死を迎えさせるべきと考えた博美は
父の首を絞め、灯油に引火した。

加賀の母、百合子が死んだ時に警察の聴取により偽装が発覚することを恐れて
忠雄は百合子の元へ行けなかった。
その代わり、博美に頼んで息子の連絡先を調べてもらった。




博美と忠雄の父娘、加賀の母・百合子の二組は、自分が家族を犠牲にして
生きている負い目から、自らを罰するように孤独を選んだ。
しかし根底には家族への深い愛情が存在する。


最近の東野圭吾は誰かのために犯罪を行う
自己犠牲のお話が多い気がする。




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[ 2015/01/21 22:56 ] 本・マンガ | TB(0) | CM(0)

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