小説 真梨幸子 『殺人鬼フジコの衝動』


殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫)殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫)
(2011/05/07)
真梨幸子

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<ここからネタバレ!>


この小説を書いたのはフジコの長女である早季子。
それが次女の美也子の元へ送られてきた。

第1章はフジコと早季子の話で、第2章以降はフジコの話。

「高津区一家惨殺事件」とはフジコの両親と妹が殺害された事件。
フジコは叔母の茂子に引き取られる。
この事件の真犯人は茂子と小坂恵美の母、初代。

フジコの両親、後に結婚する夫には保険金がかけられており、
受取人は茂子。その金は茂子が入信しているQ教団へと寄付される。

早季子の書いた第9章はQ教団にとって都合の良い広告となる内容だった。

茂子と初代に会いに行った美也子は、死体となって発見された。


<ここまで!>


両親からのネグレクト、女子同士のマウンティング、
ろくでなしに惚れて予定外の妊娠出産、
仕事は薄給と転落人生まっしぐら。

あれほど憎んでいた母親と同じ道を歩んでしまった。
やっと掴んだと思った幸せも砂のようにこぼれ落ちて行く。
そして人一倍幸せを渇望するが故に人を殺す。

ようやく光が見えてきたと読者が安堵した所で
アクロバティックな手段で真相が明らかになる。
フジコの人生を追体験するだけで充分だったので、
最後のどんでん返しは梯子を外されたように感じた。


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[ 2015/01/27 22:56 ] 本・マンガ | TB(0) | CM(0)

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