本 ヨアン・グリロ著、山本昭代訳 『メキシコ麻薬戦争』


メキシコ麻薬戦争: アメリカ大陸を引き裂く「犯罪者」たちの叛乱メキシコ麻薬戦争: アメリカ大陸を引き裂く「犯罪者」たちの叛乱
(2014/03/07)
ヨアン グリロ

商品詳細を見る



メキシコではカルテル同士や警察との抗争で大量殺人が起こり、
切断された首が見せしめとして晒される。
それはアメリカの大学生がハイになるための麻薬を巡って起こる。

メキシコでは麻薬が外貨を稼ぐ主要輸出品となっている。

経済のグローバル化で賃金が低下し、やむを得ずカルテルの
元へ行き、兵隊として職を得る。
同時に物流のグローバル化によって世界各地に麻薬は運ばれる。

興味深いのは抗争が激化した理由。
独裁政権が倒れ、民主的な政権交代が行われた結果
カルテルへの抑えが効かなくなったためだ。

警察の腐敗も酷い。
カルテルに飼われている地元警察と連邦警察が
銃撃戦を繰り広げるという地獄絵図。

警察や軍で訓練を受けてからカルテルに転じる。
税金が無駄になっているが、これは待遇が悪いから。

麻薬の個人使用を合法化するのは禁酒法時代の反省から。
地下に潜るからカルテルの資金源になるので、合法化で
監視しやすくするのが一番の目的。


カルテルのボスを讃える英雄譚を歌うナルコ・コリード、
死の女神を祀るサンタ・ムエルテといった民間信仰も興味深い。


スポンサーサイト
[ 2015/04/22 22:42 ] 本・マンガ | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://mukougishi.blog59.fc2.com/tb.php/2986-2b108bbe