小説 篠田節子 『インドクリスタル』




Amazon.co.jp 篠田節子 『インドクリスタル』


<ここからネタバレ!>

水晶の鉱脈にウラン鉱脈が隣接していた。
採掘する村人が病気になるのは放射能汚染の影響だった。
これが森の神の怒り、祟りの正体。

ロサは故郷の村のように、ウランによる放射能汚染から村人を
守ろうとした。そのためには水晶の採掘を止めさせなければならない。
すぐに実行に移すには共産系過激派を引き入れるしかない。
大勢を救うためなら少数の犠牲はやむを得ないと考えた。


<ここまで!>



良質な水晶を求めてインドにやって来た日本企業の社長。
しかしインド特有の慣習や制度に振り回される。

日本や西洋の人権意識や合理主義を鼻で笑うような
インドの絶望的な男尊女卑。
特に独身女性の地位が異様に低い、ゾッとするほど低い。

日本企業とインド人、インド社会と若い独身女性とが
対比構造となっており、見下されていたり弱い立場のものが
支配しようとするものに牙を剥き反撃する、ジャイアントキリング的な痛快さがあった。


異文化には敬意を払わねばならないが、不公平は是正しなければならない。
郷に入っては郷に従えと言うが、簡単には割り切れないねえ。


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[ 2015/07/22 23:13 ] 本・マンガ | TB(0) | CM(0)

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