映画 『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』


allcinema  『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』


原作の漫画に特に思い入れは無いです。

映画の冒頭。
エレンは自分を狭い世界に閉じ込めている壁を憎んでいる。
ただ、そのことを吐き出す場所が豊かな自然が広がる小高い丘で
彼方まで地平線が伸びており、壁による閉塞感や圧迫感が伝わって来なかった。
その土地は農作地だから仕方ないのかもしれないが。

超弩級の巨人に壁を破壊され巨人たちが街中に侵入して来る。
エレンとミカサは離れ離れになり、ミカサを助けられなかった後悔から
調査兵団に入隊する。

穴の開いている壁を爆薬で爆破して穴を塞ぐ作戦のために
調査兵団は巨人たちが跋扈する地帯に派遣される。

巨人たちに蹂躙され廃墟となったモンゼン地帯は
津波と放射能汚染で崩壊した日本の東北地方のようだった。
そこでは家畜の牛が歩きまわっているのだけど、その姿は
放射能汚染地区で見捨てられた家畜たちを連想させる。

巨人の襲撃を受けるも、数々の巨人を屠ってきたエース・シキシマと
シキシマの右腕に成長していたミカサの援護もあって
兵団は爆薬を入手する。

幼なじみのミカサがシキシマの女になっていた、
ヒアナという女性兵士が赤ん坊の泣き声に引き寄せられて巨人の襲撃を招いてしまう、
シングルマザーであるヒアナはエレンをたぶらかして父親にならせようと
色仕掛けをしてくるなど、製作者側による女性への嫌悪が端々に感じられた。
災厄は女が連れてくる、というような。

一番気になったのは巨人が間近に接近しているのに誰も気付かないこと。
命がかかっているのに、見張りは何をしているのか。
一度ならともかく、二度三度となると看過できない。

巨人が迫ってくるのに、人間が棒立ちになるのもどうか。
恐怖で足がすくむのではない。会話のやり取りをしている場合か。
それだけに巨人への恐怖がいまいち伝わって来なかった。

何者かに爆弾を積んだトラックを盗まれるが、リルという兵士が取り返す。
ただ、リルはトラックを奪い返した後、何を血迷ったか爆弾ごと
巨人に特攻するのだ。
散々、巨人は驚異的な回復能力があり、うなじの部分を切り取らなければ
倒せないとレクチャーされていたにも関わらずだ。

立体機動によるアクションが思ったほどでもなかった。
全体的に画面が暗く、登場する巨人の数も少なめで
特撮の予算があまりなかったのかと思う。
ハリウッドの巨大資本があればどうだったか、と夢想してしまう。

ピエール瀧はカッコ良い軍人よりも厄介な親戚のおじさんの方が
似合っている。日本一のはまり役だろう。
サシャ役の桜庭ななみは食いっぷりも良くて可愛かった。

ではつまらないかというとそれほどでもなく、後編も見てみようかと思える作りだった。
ふと残りの上映時間はどのくらいか、時計を見てしまうけれども。


後編の最後、エレンたち一行が海を見に行って感動したりするのかなあ。


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[ 2015/08/05 23:37 ] 映画・ドラマ | TB(0) | CM(0)

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