本 森本あんり 『反知性主義』




Amazon.co.jp 森本あんり 『反知性主義』


腐敗し堕落したヨーロッパのアンチテーゼとして建国された
プロテスタントの国、アメリカ。

「神の前では皆が平等」なので、教会で神学を修めた者も市井の者も
同列であり、知識量より教えを熱心に実践している者こそが尊敬される。

努力する者、つまり「自ら助くる者」を良しとする考えが商業的実用主義と
結び付いて経済的成功を奨励し「成り上がり」を讃えるようになった。

反知性主義とは知性そのものへの反感ではなく、知性を独占し世襲する者への反感である。
故に大統領にもいかにもなインテリよりは人間臭く親しみの持てる人物が好まれる。


以前読んだ『ふしぎなイギリス』で英米は同じアングロ・サクソン系で
随分と性格が違うと思ったが、VWの排ガス規制やFIFAの汚職を追求する潔癖さには
経済的な利害があるとはいえ、「平等」というよりは「公平」「公正」を良しとする
アメリカ独特の宗教的価値観が根底にあることが判り、自分の中では色々と繋がった。


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[ 2015/11/14 23:23 ] 本・マンガ | TB(0) | CM(0)

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