小説 エマ・ドナヒュー著、土屋京子訳 『部屋』




Amazon.co.jp エマ・ドナヒュー著、土屋京子訳 『部屋』


ジャックは五歳の男の子。
ママと二人でテレビを見たり、本を読んだり、
かけっこしたりして暮らしている。
ただしそこは天窓しかない狭い部屋。
二人は監禁されていたのだ。

物語の半ば、二人は脱出する。
部屋の中しか世界がなかったジャックは
外での生活に慣れず苦労する。

他人と上手くコミュニケーションが取れない。
言葉を額面通りに受け取る、比喩が通じない、
自分の気持ちをストレートにぶつけてしまうなど
軋轢が生じる。
監禁された部屋に戻りたいジャックと戻りたくない母親。

この辺りはアスペルガー症候群の子供の生きづらさと
似ていると感じた。


一番嫌だったのは、母親がテレビのインタビューを受けた際に
インタビュアーからどうしてジャックを手放さなかったのかと問われたところ。
監禁した男に頼み込んで、病院の前に置いてくるとかすれば良かったのではと
暗に母親ならそうするのが当然と心ない言葉をぶつけられる。
それは言ってやるなよ、希望を失ったら生きていけなくなるだろう。



スポンサーサイト
[ 2015/12/07 23:16 ] 本・マンガ | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://mukougishi.blog59.fc2.com/tb.php/3192-2e276e4c