小説 中脇初枝 『世界の果てのこどもたち』




Amazon.co.jp 中脇初枝 『世界の果てのこどもたち』



ヘイトが蔓延する今だからこそ、多くの人に読んで欲しい。

貧村から一家で移住してきた珠子、朝鮮から移住してきた美子、
横浜の裕福な家の娘の茉莉。
満州で出会った三人の数奇な人生を描く。

『総員玉砕せよ!』が従軍経験者の証言ならば、
この小説は市井の人々の証言で成り立っている。

戦争はその最中だけでなく、終わってからも人を傷つける。
戦中の国策、終戦後の混乱に翻弄される子供たちは
同胞に裏切られ、異国の人に助けられる。


食べ物を分かち合うことで信頼を深めるフード理論に則った作品。
空襲が終わって茉莉が独りぼっちになる章では
『ガンダム』ファーストで大人が子供の食べ物を
くすねるのをアムロが目撃するシーンを思い出した。

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[ 2016/02/12 23:00 ] 本・マンガ | TB(0) | CM(0)

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