小説 宮部みゆき 『悲嘆の門 上・下』




Amazon.co.jp 宮部みゆき 『悲嘆の門 上』


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<ネタバレ注意!>

前作『英雄の書』を読んでおいた方がいいと思う。
世界観の地ならしが出来ていた方が入りやすいから。
今作は言わばユーリの兄が如何にして闇に取り込まれて
しまったかを描いている。

宮部みゆきはテーマとして実存主義を取り上げることが多い。
ルサンチマンに身を焦がし、他人の幸せが許せない。
自分の言葉で紡がれた物語に自分を塗りつぶす。
悪人に正義の鉄槌を食らわせる快感に酔って
鵜の目鷹の目で獲物を探す。
そんな我々の隣人の闇を、そして読者自身の闇を突きつける。


「怪物と闘う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。
 おまえが長く深淵を覗くならば、深淵もまた等しくおまえを見返すのだ。」


今回も一筋の光を見せて物語は終わる。


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[ 2016/03/07 23:00 ] 本・マンガ | TB(0) | CM(0)

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