小説 秋吉理香子 『聖母』




Amazon.co.jp 秋吉理香子 『聖母』


<ここからネタバレ!>

真琴は女。
14歳の時に蓼科秀樹に強姦され、出産した。
薫と名付けられたその女の子は、真琴の両親の子として育てられる。

薫が男の子にいじめられているのを見て、真琴は強姦された記憶が
フラッシュバックするようになり、苦しめられる。
苦しみから逃れるため、真琴は薫をいじめた男の子たちを殺害した。

遺棄された男児の死体の証拠隠滅をしたのは真琴の母。

体外受精で子を授かった保奈美の娘、薫は別人。
保奈美が蓼科を自殺に見せかけ殺害した。


<ここまで!>



子供を狙う連続殺人犯、我が娘が犠牲になるのではと
怯える母、犯人逮捕に向けて捜査する刑事と
三つの視点で物語は進む。

描かれるのは母性の暴走。
読み進めるに連れ『聖母』という題名が
くっきりと浮かび上がって来る。

母親の我が子に対する愛情は神聖にして絶対という考えに
取り憑かれたグロテスクさにうんざりさせられた。


トリックとしてはやや不誠実に思えるが、おお、とびっくりさせられた。


スポンサーサイト
[ 2016/08/25 23:01 ] 本・マンガ | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://mukougishi.blog59.fc2.com/tb.php/3413-fabf4b0b